コラム

COLUMN

見落とし注意!休暇前のセキュリティチェック

  1. 休暇中は“セキュリティのスキ”が生まれやすい時期です
  2. 実際に起きがちなトラブルとは?
  3. 休暇前に社内で共有しておきたい5つの対策
  4. 忙しい方のために、チェックリストを用意しました
  5. 少しの準備が、大きな安心につながります

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1. 休暇中は“セキュリティのスキ”が生まれやすい時期です

ゴールデンウィークや夏季休暇、年末年始など、長期休暇の前後は、通常よりもセキュリティ上のリスクが高まりやすくなります。その大きな要因は、「人がいない」こと。
担当者が不在になることで、いつもならすぐに対応できるトラブルにも気づけなかったり、対応が遅れたりする可能性があります。加えて、社内の監視体制が緩みやすい時期は、外部からのサイバー攻撃や内部不正の標的にもなりやすいと言われています。

なるべく万全の体制で臨みたいところですが、休暇前はどうしても業務が立て込むもの。そのため、あらかじめ必要な準備を整え、社内全体でセキュリティ意識を共有しておくことが重要です。

2. 実際に起きがちなトラブルとは?

長期休暇中には、次のようなインシデントが起こりやすくなります。

  • 特権IDや共有IDが不正に利用されていた
  • テレワーク端末の紛失・盗難による情報漏えい
  • 社外からのアクセスを許可したままにしていたシステムに不正侵入されていた
  • クラウドサービスの設定ミスによって、外部から機密情報が閲覧できる状態になっていた
  • 異常が発生していたが、誰も気づかずに放置されていた

こうしたトラブルは、「普段と同じ環境」が保たれなかったときに起きやすくなります。
だからこそ、ちょっとした注意や準備が、リスクを大きく下げてくれます。

3. 休暇前に社内で共有しておきたい5つの対策

すべてを完璧に防ぐのは難しくても、基本的なポイントを押さえるだけでも大きな効果があります。
以下の5つは、社内への注意喚起として特に意識したい項目です。

✅使っていないアカウントや特権IDの見直し

長期間使われていないIDや共有ID、特権IDは、休暇前に一時停止や削除を検討しましょう。
特に特権IDは、万が一の侵入があった際の被害が大きくなるため、利用状況の確認と制限が欠かせません。

✅パソコンやシステムのログアウト・シャットダウン

休暇前にログイン状態のまま端末を放置してしまうと、第三者の操作を許してしまうリスクがあります。
「ログアウトする」「電源を切る」という一言が、思わぬトラブルを防いでくれます。

✅持ち出し端末のセキュリティ設定確認

在宅勤務用やモバイル端末などを社外に持ち出す場合は、パスワード設定や画面ロック、ストレージの暗号化が正しく設定されているかをチェックしてください。
また、必要に応じて持ち出しの申請・管理ルールの再確認もしておきましょう。

✅緊急時の連絡体制を確認・共有する

何か異常が起きた際に、誰にどう連絡すればよいかが分からないままでは、対応が遅れてしまいます。
シンプルでも構いませんので、緊急連絡先や対応フローをまとめた案内を共有しておくと安心です。

✅社内全体への注意喚起を行う

一番効果的なのは、情報システム部門からのちょっとした呼びかけです。
メール、掲示物、社内ポータルなどを使って、休暇前に一言メッセージを送るだけでも、従業員の意識は変わります。

4. 忙しい方のために、チェックリストを用意しました

「全部やるのは大変」「何から手をつけていいか分からない」
という声に応え、『最低限ここだけは』というチェック項目をまとめた一覧表をご用意しました。

  • 情報システム部門用と、利用者向けのチェック内容を分けて掲載
  • 社内メールに添付したり、朝礼や会議で配布したりしてそのまま使えます
  • 休暇“前”と“後”に確認しておくべきポイントをまとめています

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5. 少しの準備が、大きな安心につながります

情報セキュリティの理想は、「何も起きない」ことです。
でも、その“何も起きない”状態をつくるには、日ごろの小さな積み重ねと、事前のちょっとした配慮が必要です。

今回のような長期休暇の前こそ、社内全体で意識を高める良いタイミング。
備えあれば憂いなしの精神で、安心して休暇を迎える準備を整えましょう。

Writer 雫田 貴一
WEEDS SYSTEMSのWebマーケティング担当者。 マーケティングだけでなく、システムの導入からセールスのサポートに至るまで幅広く手掛けています。 情報セキュリティに不安を感じるユーザーの悩みや課題を解決すべく、日々情報発信に努めています。